こちらは滋賀県は彦根にあるスーパーマーケット内のテナント様より御依頼頂きました。

こちらのお客様は営業中に突如停電を繰り返し、作業もままならないからとご相談頂きました。

停電の原因は大きく分けて「容量オーバー」「漏電」「短絡」と絞られますが、調査したところ今回は「漏電」が主な原因のようです。

しかし、漏電原因を探すにも漏電してくれないことには判明しませんし、老朽化による誤作動の疑いもあります。
さらに、漏電原因(器具)を見つけて一つを改修したところで他の箇所(器具)の漏電の際には同じことになります。

そこで、主幹ブレーカーを「漏電ブレーカ」から「ノーヒューズブレーカ」に交換し、分岐を「ノーヒューズブレーカ」から「漏電ブレーカ」とします。



こちらは施工前(既存の状態)ですが、電源がメーターを通って主幹ブレーカに入っています。
本来ですと、メーターに入る前のブレーカで遮断し、停電状態で作業を行うものですが、今回は諸事情により活線(無停電)工事となりました。



こちらは施工後の写真になります。
一見するとあまり変化が見受けられないように見えますが、盤内の全てのブレーカが交換されました。
※主幹ブレーカはサイズが変わった為、内蓋の開口に合う位置で固定してあります。


※撤去品詳細※
 ・主幹漏電ブレーカー       1個
 ・分岐ノーヒューズ 2P1E    21個
 ・分岐ノーヒューズ 2P2E     3個

※交換品詳細※
 ・主幹ノーヒューズ         1個
 ・分岐漏電ブレーカー 2P1E  21個
 ・分岐漏電ブレーカー 2P2E   3個


全交換完了後、各部の増し締め・絶縁測定・電圧確認を行い、問題が無いことを確認してから復旧します。
この施工により万が一の漏電時も該当回路のみがトリップし、他回路は問題なく使用できます。

設備が古くなればなるほど漏電のリスクは増加する上に、動作不良による万が一の感電事故を防ぐ為にも
定期的な設備の確認やメンテナンス・更新工事等をおすすめします。

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